三井質店

先日、PhilipsのEL6405というEL36を出力管に使ったアンプを仕入れました。球構成はECC83 ECC85 EF86x2 EL36x2、シリコン整流、出力20ワット、AC 110; 125; 145; 200; 220; 245 ボルトに対応。という全ヨーロッパ圏、全世界での使用を前提としたアンプです。
興味深いのは出力管がEL36であるということです。なぜ、EL34でないのか？EL36については松下が6CM5という互換球を作っていたので、知る方も多いと思います。素性については楽鳴舎さんの記事をご参考にして下さい。

http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/09/2-7693.html

まず、デザインがドイツのものとは大きく異なっていますね、カバーを開けると、プリント基板を使用しているのが分かります。同時代のドイツ製品は手配線ですから設計思想も、製造コストも、生産台数も違います。
そのあたりは勝手に想像するとして、これからメンテナンスに入りますので、その様子をおいおいご紹介します。