店主より

2014.03.13Klangfilm KL32622/3 パワーアンプ

 Klangfilm KLV32622/3パワーアンプが手に入り、2台合わせてメンテナンスをすることにしましたのでその様子をおいおいアップしてゆきます。

このアンプはすでにご紹介しているKLV31162のプッシュプル型で、第二次大戦前から戦中、戦後にかけて移動映画館のPAシステムとして使われ、16ミリ映写機、KL-L42006スピーカーと組み合わされ、各地を巡ったようです。子供達が目を輝かせて映画を見たかもしれないし、ナチスのプロパガンダに使われたかもしれないし、戦後の復興期に希望を与えたかもしれないし、思いをはせるとロマンチックですが、ゆうに6、70年は経っています。このまま電源を入れたらどんなことになるやら、、、

 外観はトランクケースに収められており、一見アンプには見えません、蓋を開けると真空管のソケット、電源スイッチ、入出力ソケット、音量ボリウムが配置されています。
 使用真空管は出力管にはKL71403(RE604)を2本、電圧増幅管はKL70701(RENS1214),KL70504(REN904)を2段にわたって使用し、整流管はKL75301(RGN2004)です。

写真は手に入れた状態のママです。すでに前の所有者がなんらかの改造を行っています。本人はこれでも修理のつもりなのでしょう。あまりにひどい。ですが、こんな程度です。これでも彼らは"Very good condition!"と言い張ります。

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