店主より

2015.03.30ドイツ・ヴィンテージ・オーディオの音

 ドイツ・ヴィンテージ・オーディオの音はどんなですか?と良く質問されることがあります。「盤想会」プレミアム・レコードコンサートでは旧東ドイツのRFTを始め、SIEMENS, KLANGFILM, TELEFUNKEN等々1960,70年代の業務用真空管アンプ、スピーカーを用意しています。カートリッジはEMT、プレーヤーはThorens, イコライザーアンプはTELEFUNKENと、音の入り口から出口までドイツ語圏、中央ヨーロッパまたはドイツおよびオーストリア・ハンガリー帝国だった国々(懐古趣味ではありません。大事なところなのです)の機材です。

 音響は個人の好みもありますし、私がお答えできるのはドイツの機材同士を組み合わせた場合を前提としていますので、日本製、英国、米国製等々ののパワーアンプとの組み合わせは当然、除外しています。ですから、どんな音か?というご質問に対する答えはお客様にとってあまり参考にならないのです。ぜひ一度、よく整備された真空管アンプとの組み合わせで聞いてみて下さい。というのが、どんな音か?に対する私の答えです。

 オーディオ的な興味も含めて当時のドイツ語圏の人々がどんな音を聞いていたのか、レコードに残された音楽はどんな音を奏でるのか。英米系の機材では再生できない音楽の響きがあります。演奏家も録音技師も電機メーカーの開発担当者もドイツ語圏の人々で製作されたレコードにはクラシック音楽のエッセンスが残されているのです。演奏と録音と装置が合わさったとき、どんな感動をもたらしてくれるのでしょうか。

 ドイツ・ヴィンテージ・オーディオの音を聞きたい方、ドイツ語圏のクラシック音楽の神髄を聞きたい方々。私どものレコードコンサートへお越し下さい。お待ちしております。
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