店主より

2009.02.12フランス、ドイツと日本という国

 先日のブログで、各国の金の保有高についてお話しました。そのなかで、フランスは約2562トンの金を保有していると書きましたが、これはフランスの国が持っている金の量です。なぜ、これほど多いのか、計画的に国が保有をすすめたせいもありますが、2度の大戦で戦利品としての金製品がかなりの量含まれているそうなのです。

 それに対し、ドイツは3417トンと米国に次いで2位です。こちらは2度の大戦で莫大な賠償金を払い、とてつもないインフレにみまわれ、国土を焼き払われ、国を分断されて奇跡的な復興を遂げて一度は分断された国を再統一して今に至っていますね。この国の金に対する考え方がよく現れていると思います。

 たかが、紙の貨幣や債権に対して、変わらぬ価値を持つ金の保有が国家にどれだけ大切かを。

 一方、我が日本の国の金の保有高は765トンとドイツの4分の1以下です。
国の保有はわずかでも、国民の保有はおそらく米国を抜いて世界一と言われています。きっと、みなさんのご家庭にも使わなくなった金製品が引き出しの奥に眠っていると思いますよ。
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