店主より

2010.12.08レコードコンサートに至る経緯

 どうしてまたレコードコンサートなのかということで、開催までのいきさつをお話ししたいと思います。

 ある8月の暑い日、僕はT氏に「レコードコンサートをやりませんか」と持ちかけました。内心、不安もあったのですが、思いがけず前向きな答えが返ってきてそれは少し意外でもありました。
 僕は心の中で心の中で「よっしゃーっ!」と叫び、T氏は「何を考えてんだ?このおっさんは。」と思ったそうです。

僕の思い付きから、何も分からずにたどりついた第1回目のコンサートは全く初めての経験で、機器の調整もそこそこに始まり、ろくな解説も出来ずあわただしく終わってしまい、お客様には十分に満足いただけなかったのではないかと思います。さらに会場にも入れず帰られたお客様にはたいへん申し訳なく思っています。

 そこで、前回出来なかった「レコードコンサートを開いた経緯」をお話ししたいと思います。以下、T氏

 「ドイツ黄金期の音響をその時代のレコードで聞くという会を設けました。
ワイマール時代から東ドイツの終焉までの20世紀、クラシック音楽最後の光芒の時代でもあった20世紀、そこにだけ存在した音楽と音響を再現したくなり、レコード・コンサートという形で行なうことにしました。
 何故にドイツ・オーディオかというと、19世紀から工業国であったのは、先進地域では、アメリカ・イギリス・ドイツとまあ日本、ロシア・ソ連でした。
コンシューマー用としては、米英に敵うものはありません。しかし、業務用は先進地域では、そう差がないのです。それ故にアメリカは世界市場を、イギリスは世界帝国としてのイギリス圏をそして、欧州大陸はほぼドイツが商業圏としていました。
 その一方クラシック音楽にとり音楽家・演奏家ともにドイツ・フランス・イタリアに集中しています。イギリスもアメリカには殆どいません。このふたつが合わさった地域といえばドイツ圏なのです。
 オーディオも音楽家も演奏家も全て生み出したのがドイツ圏であったという現実があればこそ、ここにその文化を残したいと願うのです。」

ワイマールから東ドイツまでのまさにドイツ黄金期のオーディオとその音楽をお聞かせしますので、ぜひご来場下さい。

 レコードコンサートに使用した機器、レコード等は商品ですので興味のある方は何なりとお問い合わせください。
一覧へ戻る